(「丸作製麵」という仮想顧客に対するコンサルティングです)
クロスSWOT分析を行う過程で確認できたことがあります。
それは、「丸作製麺」が売上を増やすための基本的な取り組みができていないことです。
当HPで主軸としている「売上は方程式である」という視点で検討してみたいと思います。
上記は「売上分解ツリー」と呼ばれるものです。
売上の構成を示しているものですね。
丸作製麺においては、いずれについても取り組みが不十分なのですが。
一番のポイントは、そもそも「新規顧客数」を増やす取り組み
すなわち「認知人数」、「来店率」それぞれを高める取り組みが
十分に実施できていないことです。
新規顧客を安定的に確保しないと、リピーター数も減少してしまいます。
なぜなら、リピーター数は自然に減少してしまいますので。
「丸作製麺」における現状のマーケティング(広告宣伝)活動は以下の通りです。
・自社のホームページはない
・無料の範囲で「食べログ」「ぐるなび」を利用している
・たまに地域のフリーペーパーに掲載をしている
とりあえずのことは実施していますが、戦略的ではない状態です。
ここでは、「認知人数」を増やす取り組みについて検討したいと思います。
認知人数
=ターゲット人口
×「丸作製麺」情報への接触率
×「丸作製麺」情報の注目の集めやすさ
上記のような認知人数の方程式が成り立つと思います。
ターゲット人口を増やすには
- 老若男女問わず、幅広い顧客をターゲットとする
- 近いエリアだけではなく、遠いエリアの顧客もターゲットとする
- 日本人だけではなく、外国人もターゲットとする
「丸作製麺」情報への接触率を高めるには
- WEB(自社HP、グルメサイト、ネット広告)やSNS(X(Twitter)、インスタ、FB)など、情報媒体を増やす。
- WEB、SNSでの情報発信回数を増やす
- SNS等で、顧客に情報を発信してもらう
- リアルでの情報媒体および情報発信回数を増やす
(看板、新聞折り込みチラシ、ポスティング、カーラッピング、催事イベント参加など)
「丸作製麺」情報の注目の集めやすさを高めるには
- WEB、SNSにおいて、発信するコンテンツ(記事・写真)の質を高める
- WEB、SNSにおける情報発信のコツを学び、実践する
- リアルでの情報発信の質を高める(看板の工夫、色使い、キャラクター、効果的なキャンペーン)
さて、ここまで書いておいて、何なのですが。
実は、書いておきながら、気になるところがあります。
それは、「老若男女問わず、幅広い顧客をターゲットとする」という項目です。
なぜだと思いますか?
マーケティングを行う際、一般的には、「ターゲットを絞れ」と言われます。
誰にでもアピール=誰にも選ばれない
八方美人は良くないということですね。
しかし、「丸作製麺」は宇都宮市内にある、ごく平凡な「うどん店」です。
(※念のためですが、「丸作製麵」は架空のうどん店です。)
立地的に、ターゲットとなるエリアは限られます。
ターゲットを絞りすぎると、「ターゲット人口」が少なくなります。
すなわち、新規顧客数を増やすのが難しくなってしまいます。
「丸作製麺」へのコンサルティングは開始したばかりです。
十分な情報はなく、分析ができていません。
しかし、ヒヤリング等を踏まえた仮説として、「ターゲットは幅広く」
としたいと思います。
次の記事では、「新規顧客数を増やす」ことを目的として
STP分析→ポジショニングマップの作成を行っていきたいと思います。
ここまでのところで、あらためて確認いただきたいのが、
「売上は方程式である」
ということです。
たとえば、上述したところでは、
「WEB、SNSにおいて、発信するコンテンツ(記事・写真)の質を高める」
ということについて、
=(適切な記事内容×適切な記事量+適切な写真×適切な写真量)×適切なレイアウト
という方程式にできるかもしれません。
さらに、
「適切な写真」
=一目で必要な情報を理解できる構図×色合いの良さ×光の陰影×・・・
などと分解できるかもしれません。
言えば切りがないのですが。
逆を言えば、すべての改善の取り組みは
「新規顧客数」を増やすことにつながり
「売上」を増やすことにつながるのです。
さらに補足ですみません。
新規顧客数=認知人数×来店率としていますが
「来店率」について簡単に触れたいと思います。
「AISAS」という記事にて紹介しているところですが
< Attention(注意) > 「丸作製麺」を認知してくれた顧客に対して、
< Interest(関心) > さらに興味を持ってもらい
< Search(検索) > 必要十分な情報を提供することで
< Action(行動) > 実際の来店に結び付けて
< Share(共有) > 口コミしてもらう
ことが、来店率の向上につながります。
それぞれ< A >、< I >、< S >、< A >、< S >
を高める方程式を作り、それを実行することが必要です。
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